小説家としてデビューする方法

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小説家としてデビューしたい人にとって、デビューする方法というのは非常に気になるところですよね。
自分はこのようにデビューしたいという明確な目標を抱いている人もいれば、一番成功する確率の高い方法でデビューしたいなどその思いは様々なことでしょう。
小説家としてデビューするというのは、その定義としては自分の書いた作品が書籍化されて売り出されることを言いますが、果たして自分の作品が書籍化されるためにはどのような方法があるのかでしょうか?その例を見ていきましょう。

文学賞でデビュー

一般的に、小説の世界においては何かしらの文学賞を受賞、または入選してのデビューが最もスタンダードで数も多いようです。
文学賞の選考委員には有名な小説家なども入っていることが多いです。文学賞を受賞するというのは、すなわち有名小説家から新人として良い評価を受け、そのお墨付きを頂けるということなんです。その道で成功しているプロフェッショナルからの評価ですから、間違いないわけです。
また、大きな賞を取った場合にはそれだけで文芸関係のメディアに取り上げられるでしょうし、〜賞受賞という肩書きを冠して全国出版もされるため、ある程度の売り上げは望めるのです。
どういう方法をとるにせよ、文学賞への応募はしてみた方がよさそうですね。

ネットで小説を公開する

この方法は、2000年代に入ってから若者を中心に増えてきたようです。自分の書いた作品を、出版するのではなくネットで「公開する」という形です。「ケータイ小説」や「ライトノベル(ラノベ)」などといったジャンルの小説が流行りました。今は「小説家になろう」という素人投稿サイトなどが有名ですよね。
実際、こういったところから出版社に声をかけられて書籍化されたり、さらにはドラマ化、映画化されたりしたものがあります。
しかし現在、こういった方法でのデビューはあまりおすすめできるものではありません。流行の最盛期というわけではありませんし、どうしても文学作品としての性質が強い小説に関しては、大衆小説はあまり受け入れられなくなりがちなのです。
また、「小説家になろう」などで自由に執筆、公開する人が増えているため、競争率も上がっています。

自費出版をする

出版社と提携して自費出版

出版社と提携して自費出版する方法があります。自費というだけあって、この場合は100〜300万円ほどの額を負担しなければいけません。そしてもちろん原稿料はなく、実際の売り上げからの収入のみとなります。
またこの出版社と提携しての自費出版の場合、出版社が契約を結んでいる書店にはおいてもらうことができます。しかし商業出版した場合のように全国の書店に置いてもらうことはできません。ちなみに、出版社と書店の間で結ばれるのは「店のここのスペースにはうちの書籍を置いてください」というような契約に過ぎないため、置いてもらえるにしても目立つ場所などではなく、比較的狭いスペースに置かれるといった形が多いです。

自分で全てを行う自費出版

自分で書いて、自分で印刷会社にお願いして製本し、コミックマーケットなどで販売するという方法もあります。コミックマーケットで売られる同人誌などはまさにこの形ですね。
ただ、小説ということになってくると販売する場所にやや困る可能性があります。コミックが主流のコミックマーケットで上手く売ることができれば、意外と人気が出たりするかもしれませんね。それこそ、コミックマーケットの客層にウケそうな題材の小説であれば、やってみる価値があるかもしれませんよ。

原稿の持ち込みに行く

自分の書いた原稿を直接出版社に持っていき、その場で見出してもらうことを狙うわけです。
しかしこの方法は、近年少し難しくなってきているようです。というのも近年の読書離れによって、出版社も書籍化の数を抑えなければならず、必然的に作家も厳選する必要があるのです。
書籍化しある程度売り出すためには、諸々含めて数百万円という大きなお金がかかるため、重版がかからないと赤字になってしまいます。(ちなみに書店には売れ残った本を返品する権利があるため、赤字になるのは出版社のみ)
そのため、無名の新人を何人もむやみにデビューさせている余裕はないわけですね。よって、何かツテがあったり、過去に文学賞の最終選考まで行っているなどの経歴がない限りは見てもらえない可能性が高くなっています。

まとめ

小説家としてデビューする方法は、大きく分けて4つありました。しかしやはり小説家としてのデビューは非常に狭き門で、デビューするのに簡単な方法はないようです。
お金に余裕がある人は自費出版で出版物として世に出すことは可能ですし、とにかくまず多くの人に読んでもらいたいという人はネットで公開することでまた新たなチャンスにつながるかもしれませんね。
ですが、やはりスタンダードで確かな実績のある文学賞を狙ってみることが小説家を目指す人間の醍醐味でもあると思いますので、他の方法をとるにしてもぜひ文学賞は狙ってみることをおすすめします。

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